とりかえばや物語は今の時代にピッタリな物語

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田辺聖子さんによる「とりかえばや物語」を読みました。

以前、「おちくぼ姫」を読んだことがあり、訳し方とかがとても読みやすいなと感じていたので、手に取り読んでみることにしました。

内容は、平安時代を舞台としていて、権大納言の家に生まれた異母兄弟が主人公です。

男の子のように元気で明るい性格をした春風という女の子と、女の子のように内気で人見知りな部分がある秋月という男の子です。

二人は異母兄弟だけどとても似ていて、父親の権大納言は二人の性格が取り替わればいいのにな~と思っていました。

でも、そのまま成長してしまい、お互いに別の性別で社会に入ることになるのでした。

女性でありながら、男性のようにふるまう春風は今でいうキャリアウーマンのようでもあります。

秋月も後宮で尚侍としてお仕事をしていますが、性格にも合っていたようで何事もなく過ごしているところがすごいなと感じます。

やはりお互いに向いている環境というものがあるのだなと思っていましたが、やはり男女の性にはあらがえない部分も出てきます。

平安時代の物語ですが、今話題になっているジェンダーの問題にもかかわる内容で、とても興味深い物語でした。

この物語は平安という特殊な時代での二人の男女について取り上げているので、二人のことがばれてしまった時の恐怖は計り知れません。

生きにくかった時代を生き抜いた二人の物語はいろいろな感情を与えてくれました。