今のいじめを描いた『ズッコケ中年三人組age42』

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自分の子供がいじめにあったり、道をふみはずしかけたり・・という問題がこの作品のテーマです。ひとりだけ独身で子供がいないハカセも、自身が学校の先生なので無視できません。

ハチベエやモーちゃんもいいお父さんですけれど、子供の問題にすぐに気づくわけではないというのは、いろんな家庭の父親あるあるではないでしょうか。

モーちゃんの娘さんが受けているいじめは、ハカセがお世話になっている先生に相談し(娘さんが通っている学校の先生)、どうにか解決にたどりつけますが、こういうつながりがなかったら、さらにいじめは続いたと思います。娘さんの担任の先生のこととか、自分が子供のころもこんなだったと思う読者が少なくないのでは・・。

ハチベエの長男の、できのいい次男に対するコンプレックスもわかるような気がします。でもこの長男、たぶんお父さんによく似ていて、お父さんは比較する兄弟がいなかったからあれだけのびのび明るく育ったのだろうなと、子供のころのシリーズを思い出しながら考えていました。

子供のころのシリーズを読んでないとわからない部分がありましたが、そこは作品の中のほんの一部なので、知らなくても読みごたえは充分にあります。

ハカセが相談するベテランの先生の、昔と今とではいじめが違う、今のほうがいじめられた子がひどく追いつめられるという言葉(そのままではなく、こういう意味の言葉)は、そのまま大人の社会でもいえることだと思うので、とても重いです。