昨年、上野美術館で公開された『レディ・ジェン・グレイの処刑』を含む、意味を知ると怖い絵とかのお話です。
一番有名なのは、レディ・ジェン・グレイのちょっと前のヘンリー八世の時代、この王に関わって処刑された女性が三人もいるのですよ。本当に怖いです。
このゾクソクするような背すじが寒くなるような感覚が好きなのです。
ヘンリー八世は男子の世継ぎに拘って何回も再婚し、妻を二人も処刑にしたのに、後を継いだのは最初に処刑したこれまた有名なアン・ブーリンの娘エリザベス一世です。
王家に纏わるエピソードと、その時をモチーフに書かれた名画の数々がいろいろな妄想も掻き立ててくれます。
しかし、真実はそれ以上に残酷な結末を迎えたり、読んでいて飽きません。
現代に近くなると、絵から写真に変わり、出てくる登場人物も今も健在の方々
なので、わかりやすいエピソードだと思います。
私としては、中世のおどろおどしい時代のほうが好きなのです。
イギリス王家だけでなく、フランス、スペイン、オーストリア、スコットランドの歴史も微妙に絡んではきますけど。
アン・ブーリンは何故有名かというと、ロンドンで処刑された直後から出ると噂されてるからです。
そんなお話が一杯詰まったこの本は、面白いです。